プログラミング・ロボット教室に子どもを参加させたいけれども、「カリキュラムはしっかりしているか」、「費用が高くないか」など、気になることも多いのではないでしょうか?
そこで今回、人気のヒューマンアカデミーとレゴ®スクールを、5つの項目で徹底的に比較して、結果をまとめてみました。
どこのプログラミング・ロボット教室に通うにしても、比較検討することが大切です。ヒューマンアカデミーにしようかそれともレゴ®スクールにしようかで迷っている方はもとより、ヒューマンアカデミーまたはレゴ®スクールのどちらか一方を選択肢として考えている方も、両者を比較することで、より教室の良い点や悪い点を把握できるのではないかと思います。
通ってみた結果子どもには合わなかったと後悔することがないように、教室の比較を通じて、事前によく検討しておくことがおすすめです。
以下の比較の結果に目を通すことにより、ぜひ子どもを通わせるかどうかの参考にしてください。
結論!【ヒューマンアカデミーとレゴ®スクール】それぞれの特徴とおすすめな人

ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールの特徴を比較した結果、どのような方がどちらの教室に向いているのか、結論をまとめてみました。
ヒューマンアカデミーの特徴とおすすめな人!
ヒューマンアカデミーの特徴は、
①国内シェアNO1のロボット教室
②世界に名だたるロボットクリエイターが監修
③費用が比較的かからない
です。
①については、ヒューマンアカデミーは、生徒数も教室数も国内シェアNo.1のロボット教室です。2021年11月末現在で、全国1600教室以上、生徒数25000人以上となっており、47都道府県のすべてを網羅しています。2019年6月に10周年を迎え、現在も教室数は伸び続けています。
②については、日本はもちろん海外からも広くリスペクトを集める、ロボット開発の第一人者、高橋智隆先生が、開講当初から重要な仕事として力を入れて監修しているのが、ヒューマンアカデミーです。高橋先生が、教材を含むすべてのカリキュラムを監修しています。
③については、ヒューマンアカデミーは、費用が他のプログラミング・ロボット教室に比べると若干安めです。他の習い事もやっている等の理由で、プログラミング・ロボット教室だけにお金をかけられないという人には朗報です。
以上から、ヒューマンアカデミーがおすすめな人は、
①出来るだけ近所の教室に通いたい人
②ロボットクリエイターに憧れる人
③費用が安い方がいい人
です。
レゴ®スクールの特徴とおすすめな人!
レゴ®スクールの特徴は、
①子どもの発達段階に合わせた年齢別カリキュラム
②レゴ社認定のインストラクター
③少人数でレッスン
です。
①については、子どもたちの成長と発達を考える上で、日々の生活体験が大切な要素となります。この点で、レゴ®スクールでは、日本の学齢に合わせた年齢別のクラス編成を行っています。
②については、インストラクターは、レゴ社の定める研修を受けた方たちです。子どもの発達と学びについて理解を深めると同時に、レゴ®ブロックの特性や特徴について研修を受け、レゴ®スクールのインストラクターとしての認定を受けています。
③については、1クラスの生徒数は6〜8名です。少人数制レッスンで子どもたち一人ひとりの自由な発想を大切に、子どもたちに自分自身で考えることを導いていきます。
以上から、レゴ®スクールがおすすめな人は、
①年齢別のクラス編成がいいという方
②レベルの高いインストラクターがいい方
③少人数制レッスンがいい方
です。
【違いはコレ!】ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールの比較表

ヒューマンアカデミー | レゴ®スクール | |
カリキュラム | 年中からプレプライマリーコースに通います。
小学生が対象のベーシックコース/ミドルコース/アドバンスコースが中心です。 アドバンスコース終了者は上級コース(ロボプロ)に通います。 |
幼児から小学生を対象に、子どもたちの発達段階に応じた学年別カリキュラム |
料金 | 入学金 11,000円(入会時) 教材費 31,350円(入会時) 授業料 10,340円(月額) テキスト代 550円(月額) |
詳細は各教室にお問い合わせください。 |
教室数 | 1600教室以上 | 38教室 |
受講形態 | 対面教室・オンライン | 対面教室 |
使用する教材 | オリジナルロボット教材 | 「プログラミングトレインセット」 「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」 「レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム」 |
公式サイト | https://kids.athuman.com/robo/ | https://legoschool.jp/ |
ヒューマンアカデミーのカリキュラムは、年中〜年長が対象のプレプライマリーコース、幼児〜小学校低学年が対象のプライマリーコース、小学生が対象のベーシックコース/ミドルコース/アドバンスコース、中学生以上が対象のロボプロがあります。
レゴ®スクールのカリキュラムは、年少、年中、年長、小学1年生以上、小学2年生以上、小学3年生以上、に分かれており、子どもたちの発達段階に応じた学年別カリキュラムを採用しています。
ヒューマンアカデミーの料金は、入学金が11,000円、授業料が10,340円、他に教材費が31,350円かかります。
レゴ®スクールの料金は、公式サイトには記載がありません。詳細は各教室にお問い合わせください。
ヒューマンアカデミーの教室数は全国47都道府県に約1,600教室以上、レゴ®スクールの教室数は全国に38教室(首都圏に19教室)です。
受講形態は、ヒューマンアカデミーは対面教室及びオンラインがありますが、レゴ®スクールはオンラインはやっておりません。
ヒューマンアカデミーで使用する教材は、オリジナルロボット教材です。
レゴ®スクールで使用する教材は、幼児期が「プログラミングトレインセット」、小学校低学年が「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、小学校中学年高学年が「レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム」です。
ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールはどっちがおすすめ?5つの項目で比較!

上の比較表を基に、ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールについて、主な相違点を、1 カリキュラム、2 料金、3 通いやすさ(教室数)、4 受講形態(オンライン・教室)、5 使用する教材、の5つに絞って徹底比較してみました。比較表とあわせてご覧ください。
1 ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールをカリキュラムで比較!
ヒューマンアカデミーのカリキュラムは、1ヶ月に2コマ(1回90分)の通塾となります。
その詳細は、以下の通りです。
プレプライマリーコース
年中・年長が対象で、スモールステップでムリなくロボットを作り上げます。
プライマリーコース
幼児~小学校低学年が対象で、テキストを見ながら、動くロボットを自らの手で作りあげます。
ベーシックコース
小学生が対象で、テキストを見ながらロボットを正確に製作し、構造や動きの仕組みを観察し、ロボットの改造にチャレンジします。
ミドルコース
小学生が対象で、より複雑な構造のロボットを製作。
タブレットを用いて、初歩的なプログラム作成にも取り組み、ベーシックコースまでのロボットにはなかった、「感じて、考えて、動く」自律的なロボットを作り上げます。
アドバンスコース
小学校中学年以降(ミドルコース修了生)が対象で、本格ロボットの3要素である入力系(センサー)・制御系(マイコンブロック)・出力系(モーター等)を組み合わせることで、ミドルコースまでよりもより高度な「感じて、考えて、動く」自律的な賢いロボットを作り上げていきます。
ロボティクスプロフェッサーコース(ロボプロ)
「もっと本格的なロボットをつくりたい」「さらに難しい領域に挑戦したい」という子供たちの熱意に応えるため、ロボティクスプロフェッサーコースは、子ども向けにカスタマイズされた教材でなく、大学生や研究者が利用するものと同様のソフトウェアを使って学ぶのが特長です。

一方、レゴ®スクールのカリキュラムは、週1回・年間42レッスン・1回50分(小学3年生以上のクラスのみ月2回・年間24レッスン・1回90分)で、その詳細は以下の通りです。
エクスプローラー(年少)
エクスプローラーのレッスンでは、自分の手を使ってブロックで組み立てながら、ものの動きを試したり、お話のシーンを表現したりします。
クリエーター(年中)
大きさの比較、長さの計測、分類する活動を通した数学の基礎、動く機械の組み立てによるエンジニアリングの基礎を導入します。
クエスター(年長)
身の回りにある建物の構造や強度といった物理学の基礎、図形や確率などの数学的要素、デジタルデバイスを活用した初めてのプログラミングなど、幅広い学びの冒険の旅を提供していきます。
インベスティゲーター(小学1年生以上)
社会で活躍する機械機構の仕組みをブロックで組み立てながら、実験を繰り返します。物理科学の法則を自分の手を使って発見することで、科学的調査を深めることの楽しさを体験します。
また、特定のニーズに合わせたモデル製作とプログラミングを行い、さまざまな解決方法を体験しながら、自己肯定感や共感力を育んでいきます。
ヤングエンジニア(小学2年生以上)
運動エネルギー、機械工学の理解を促すレッスンでは、予測を立て、検証し、設計を分析し、結論を導き出すエンジニアリングのプロセスを導入し論理的思考を養います。
環境問題など実社会が抱える課題への意識を高めるレッスンテーマを展開し、どのような解決方法があるか提案します。
スマートメーカー(小学3年生以上)
世の中の経済に関連したテーマを導入し、様々な環境や条件の下でのモデル設計と条件分岐や変数を活用したプログラミングを行いながら、実社会で活躍するテクノロジーの仕組みやその機能を探究し、新しい革新的なアイデアへと導きます。

両者を比較すると、ヒューマンアカデミーは、年長から中学生以降まで6段階に分かれているのに対し、レゴ®スクールは、幼児・小学生まで6段階に分かれているという違いがあります。
中学生以降もプログラミング・ロボット教室を続けさせたい方は、ヒューマンアカデミーをおすすめします。
2、ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールを料金で比較!
ヒューマンアカデミーの料金は、以下の通りです。
費目 | 料金 | 詳細 |
入学金 | 11,000円 | 入会時 |
教材費 | 31,350円 | 入会時 |
授業料 | 10,340円 | 月額 |
テキスト代 | 550円 | 月額 |
なお、進級時に追加部品代がかかります。

一方、レゴ®スクールの料金は、公式サイトには記載がありませんが、さいたま大宮店のサイトに詳細が出ておりましたので、そちらで比較したいと思います。
入会金 20,000円(税抜)
コース | 対象 | 月謝 | 教材費 |
エクスプローラー | 年少 | 10,450円 | A 25,850円 B 41,000円 |
クリエーター | 年中 | 10,450円 | A 40,700円 B 35,750円 |
クエスター | 年長 | 13,750円 | 43,835円 |
インベスティゲーター | 小学1年生以上 | 13,750円 | A 22,550円 B 43,835円 |
ヤングエンジニア | 小学2年生以上 | 13,750円 | A 22,550円 B 43,835円 |
スマートメーカー | 小学3年生以上 | 13,750円 | 64,350円 |
月謝・教材費は税込です。
教材費はA・Bいずれかを選択します。
他にテキスト代が5,500円(税込)がかかります。

両者を比較すると、ヒューマンアカデミーは、他のプログラミング・ロボット教室よりも費用が安い方であるのに対し、レゴ®スクールは、教材費が毎年かかってしまうこともあり、プログラミング・ロボット教室としては、高額な部類に入ります。
他の習い事もしている等の理由で費用を抑えて通わせたいというご家庭は、ヒューマンアカデミーがおすすめです。
3、ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールを通いやすさ(教室数)で比較!
ヒューマンアカデミーの教室数は、2022年3月末で全国47都道府県で1600教室以上となります。日本最大規模のプログラミング・ロボット教室です。
一方、レゴ®スクールは、全国に38教室あり、そのうち首都圏には19教室あります。
両者を比べてみると、ヒューマンアカデミーの方が全国に教室数が多く、圧倒的に通いやすいといえます。
4、ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールを受講形態(オンライン・教室)で比較!
ヒューマンアカデミージュニアロボット教室は、2009年に設立され、現在では全国に1,600教室を展開し、26,000人が在籍しています。
また、ヒューマンアカデミージュニアリモートロボットコース(リモロボ)は、2021年7月に新規開講したオンライン完結のロボット教室です。
一方、レゴ®スクールは、1980年から世界中で展開しており、世界で10万人以上の子どもたちが体験しています。
両者を比較すると、ヒューマンアカデミーは、対面での教室とオンラインの事業を両方行なっています。しかし、レゴ®スクールは、対面の教室のみで、オンラインは行っておりません。受講形態に関しては、オンラインをやっているヒューマンアカデミーの方が利便性が高いと言っていいでしょう。
5、ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールを使用する教材で比較!
ヒューマンアカデミーで使用する教材は、日本を代表するロボットクリエーター高橋智隆氏がアドバイザーとして監修するものです。
一方、レゴ®スクールで使用する教材は、幼児期が「プログラミングトレインセット」、小学校低学年が「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、小学校中学年高学年が「レゴ®エデュケーショSPIKE™プライム」です。
両者を比較すると、レゴ®スクールは、ロボットの世界では世界標準とも言えるレゴ®教材を使っています。一方、ヒューマンアカデミーは教材費が安いというメリットがあります。どちらか良いかは、ご家庭の方針次第でしょう。
【ヒューマンアカデミーとレゴ®スクール】比較まとめ

ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールの比較をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
いずれも人気の教室ではありますが、生徒数も教室数も国内シェアNo.1のロボット教室ですので出来るだけ近所の教室に通いたい人や、世界に名だたるロボットクリエイターがカリキュラムを監修していることからロボットクリエイターに憧れる人にはヒューマンアカデミーがおすすめであったり、子どもの成長と発達を考える上で日本の学齢に合わせた年齢別のクラス編成がいいという方や、レゴ社の定める研修を受けたレベルの高いインストラクターがいい方にはレゴ®スクールがおすすめであったりと、両者の違いが明確になったのではないかと思います。
今の子どもたちが大人になる頃には「様々な仕事の約50%は人工知能とITに奪われてしまうのではないか」と言われています。その一方で、プログラマーなどITに関わる人材は不足すると言われています。
ヒューマンアカデミーとレゴ®スクールの比較を通じて、いずれか一方が気になったという方は、ぜひ連絡を取ってみてください。