プログラミング・ロボット教室に子どもを参加させたいけれども、「カリキュラムはしっかりしているか」、「費用が高くないか」など、気になることも多いのではないでしょうか?
そこで今回、人気のリタリコワンダーとレゴ®スクールを、5つの項目で徹底的に比較して、結果をまとめてみました。
どこのプログラミング・ロボット教室に通うにしても、比較検討することが大切です。リタリコワンダーにしようかそれともレゴ®スクールにしようかと迷っている方はもとより、リタリコワンダーまたはレゴ®スクールのどちらか一方を選択肢として考えている方も、両者を比較することで、より教室の良い点や悪い点を把握できるのではないかと思います。
通ってみた結果子どもには合わなかったと後悔することがないように、教室の比較を通じて、事前によく検討しておくことがおすすめです。
以下の比較の結果に目を通すことにより、ぜひ子どもを通わせるかどうかの参考にしてください。
結論!【リタリコワンダーとレゴ®スクール】それぞれの特徴とおすすめな人

リタリコワンダーとレゴ®スクールの特徴を比較した結果、どのような方がどちらの教室に向いているのか、結論をまとめてみました。
リタリコワンダーの特徴とおすすめな人!
リタリコワンダーの特徴は、
①発達支援のサービスを展開しているリタリコが立ち上げたサービス
②オーダーメイド型のカリキュラム
③90分間の授業
です。
①については、リタリコが発達支援のサービスをやっていく中で、発達障害を持っている子どもが、自分の好きなことになるとものすごく熱中できて、能力を発揮することから、子どもが本当に好きなことや得意なことを伸ばしていくために、リタリコワンダーが設立されたという経緯があります。
②については、リタリコワンダーでは、子ども自身の好きなこと・得意なことに合わせて、子ども達に個別最適な教育を提供することをモットーにしています。そのため、少人数かつ個別の授業や、オーダーメイド型のカリキュラムを採用しています。
③については、リタリコワンダーの授業は、90分とをいう他のロボット教室より長めの授業時間になっています。テキストに沿って授業が進むのではなく、子どもの理解度に応じて、寄り道をしたり試行錯誤する時間も必要だと考えています。
以上から、リタリコワンダーがおすすめな人は、
①子どもの発達に悩みがある方
②既存のカリキュラムに捉われず学ばせたい方
③長めの授業時間が苦にならない方
です。
レゴ®スクールの特徴とおすすめな人!
レゴ®スクールの特徴は、
①子どもの発達段階に合わせた年齢別カリキュラム
②レゴ社認定のインストラクター
③少人数でレッスン
です。
①については、子どもたちの成長と発達を考える上で、日々の生活体験が大切な要素となります。この点で、レゴ®スクールでは、日本の学齢に合わせた年齢別のクラス編成を行っています。
②については、インストラクターは、レゴ社の定める研修を受けた方たちです。子どもの発達と学びについて理解を深めると同時に、レゴ®ブロックの特性や特徴について研修を受け、レゴ®スクールのインストラクターとしての認定を受けています。
③については、1クラスの生徒数は6〜8名です。少人数制レッスンで子どもたち一人ひとりの自由な発想を大切に、子どもたちに自分自身で考えることを導いていきます。
以上から、レゴ®スクールがおすすめな人は、
①年齢別のクラス編成がいいという方
②レベルの高いインストラクターがいい方
③少人数制レッスンがいい方
です。
【違いはコレ!】リタリコワンダーとレゴ®スクールの比較表

リタリコワンダー | レゴ®スクール | |
カリキュラム | リタリコワンダーには決まったカリキュラムはありません。子どもの興味や習熟度に合わせて授業を設計しています。 | 幼児から小学生を対象に、子どもたちの発達段階に応じた学年別カリキュラム |
料金 | 入会金16,500円
教室受講は90分あたり7,425円 オンライン受講は90分あたり5,500円 |
詳細は各教室にお問い合わせください。 |
教室数 | 21教室 | 38教室 |
受講形態 | 対面教室・オンライン | 対面教室 |
使用する教材 | 「レゴ® エデュケーション
SPIKE™ ベーシック」 「レゴ®エデュケーション SPIKE™プライム」 |
「プログラミングトレインセット」
「レゴ® エデュケーション SPIKE™ ベーシック」 「レゴ®エデュケーション SPIKE™プライム」 |
公式サイト | https://wonder.litalico.jp/ | https://legoschool.jp/ |
リタリコワンダーには決まったカリキュラムはありませんが、ロボット、ゲーム&アプリ、デジタルファブリケーションの3コースに分かれています。また、ロボットコースは、年長から小学3年生のロボットクリエイトコースと小学3年生から高校生までのロボットテクニカルコースに分かれます。
レゴ®スクールのカリキュラムは、年少、年中、年長、小学1年生以上、小学2年生以上、小学3年生以上、に分かれており、子どもたちの発達段階に応じた学年別カリキュラムを採用しています。
リタリコワンダーの料金は、入会金16,500円、ロボットコースの料金(90分あたり)は、教室受講が7,425円・オンライン受講が5,500円です(ゲーム&アプリエキスパートコースは別)。
レゴ®スクールの料金は、公式サイトには記載がありません。詳細は各教室にお問い合わせください。
リタリコワンダーの教室数は、首都圏に21教室です。
レゴ®スクールの教室数は、全国に38教室(首都圏に19教室)です。
受講形態は、リタリコワンダーは対面教室及びオンラインがありますが、レゴ®スクールはオンラインはやっておりません。
リタリコワンダーで使用する教材は、ロボットクリエイトコースが「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、ロボットテクニカルコースが「レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム」です。
レゴ®スクールで使用する教材は、幼児期が「プログラミングトレインセット」、小学校低学年が「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、小学校中学年高学年が「レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム」です。
リタリコワンダーとレゴ®スクールはどっちがおすすめ?5つの項目で比較!
上の比較表を基に、リタリコワンダーとレゴ®スクールについて、主な相違点を、1 カリキュラム、2 料金、3 通いやすさ(教室数)、4 受講形態(オンライン・教室)、5 使用する教材、の5つに絞って徹底比較してみました。比較表とあわせてご覧ください。
1、リタリコワンダーとレゴ®スクールをカリキュラムで比較!
リタリコワンダーには決まったカリキュラムはありません。子どもの興味や習熟度に合わせて授業を設計しています。
とはいえ、リタリコワンダーは、スキルや知識を身につけるため1ヵ月4回以上の通塾(1回90分授業)が必要となります。その詳細は以下の通りです。
ロボットクリエイトコース(年長〜小学3年生)
ブロックを組み立てて、ロボット製作を行います。 パソコンでプログラミングを行い、 製作したロボットを動かします。マウス操作でプログラミングを行うため、 はじめてでも簡単に動かすことができます。
モーターやセンサーの使い方やプログラミングの基本をロボット製作を通して知り、 機械が動く仕組みを学びます。
ロボットテクニカルコース(小学3年生〜高校生)
様々なミッションをクリアするために、モーターやセンサーの仕組みを理解しながら、 プログラミングによるロボット制御について理解を深めていきます。 ロボット製作の過程で、自分の興味や関心のあるものを掘り下げ、 より複雑なロボット構造や高度なプログラム制御を習得していきます。
ゲーム&アプリプログラミングコース(年長〜高校生)
パソコン・スマートフォンで遊べるゲームやiPhoneアプリの制作を通して、 プログラミングの基礎となる考え方が身につくコースです。 子どもの興味・関心をきっかけに楽しくプログラミングを行うことができます。
ゲーム&アプリエキスパートコース(小学3年生〜高校生)
Unity を使ったスマートフォン向け3Dゲーム・VRゲームの製作や、 HTML/CSS/JavaScriptを使ったWeb制作をします。 プログラミングの基礎を身につけた子どもが、 より応用的・発展的なものづくりを目指すコースです。
デジタルファブリケーションコース(小学1年生〜高校生)
3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機器を使い、 ものづくりを行うコースです。パソコンやタブレットで立体物や平面のデザインを行い、 3Dプリンタで、実際に出力するなど、オリジナル作品の制作に挑戦します。

一方、レゴ®スクールのカリキュラムは、週1回・年間42レッスン・1回50分(小学3年生以上のクラスのみ月2回・年間24レッスン・1回90分)で、その詳細は以下の通りです。
エクスプローラー(年少)
エクスプローラーのレッスンでは、自分の手を使ってブロックで組み立てながら、ものの動きを試したり、お話のシーンを表現したりします。
クリエーター(年中)
大きさの比較、長さの計測、分類する活動を通した数学の基礎、動く機械の組み立てによるエンジニアリングの基礎を導入します。
クエスター(年長)
身の回りにある建物の構造や強度といった物理学の基礎、図形や確率などの数学的要素、デジタルデバイスを活用した初めてのプログラミングなど、幅広い学びの冒険の旅を提供していきます。
インベスティゲーター(小学1年生以上)
社会で活躍する機械機構の仕組みをブロックで組み立てながら、実験を繰り返します。物理科学の法則を自分の手を使って発見することで、科学的調査を深めることの楽しさを体験します。
また、特定のニーズに合わせたモデル製作とプログラミングを行い、さまざまな解決方法を体験しながら、自己肯定感や共感力を育んでいきます。
ヤングエンジニア(小学2年生以上)
運動エネルギー、機械工学の理解を促すレッスンでは、予測を立て、検証し、設計を分析し、結論を導き出すエンジニアリングのプロセスを導入し論理的思考を養います。
環境問題など実社会が抱える課題への意識を高めるレッスンテーマを展開し、どのような解決方法があるか提案します。
スマートメーカー(小学3年生以上)
世の中の経済に関連したテーマを導入し、様々な環境や条件の下でのモデル設計と条件分岐や変数を活用したプログラミングを行いながら、実社会で活躍するテクノロジーの仕組みやその機能を探究し、新しい革新的なアイデアへと導きます。

両者を比較すると、リタリコワンダーは、年長から高校生までを対象として2段階のレベルに分かれているけれども、レゴ®スクールは、幼児・小学生を対象として、発達段階に応じて6段階に分かれているという違いがあります。
また、リタリコワンダーは、決まったカリキュラムはないとしており、オーダーメイド型のカリキュラムを採用しています。これをどう評価するかはご家庭の方針次第でしょう。
2、リタリコワンダーとレゴ®スクールを料金で比較!
リタリコワンダーの料金は、以下の通りです。
入会金:16,500円
教室受講の月謝
コース | 対象 | 料金(90分あたり) |
ロボットクリエイトコース | 年長〜小学3年生 | 7,425円(税込) |
ロボットテクニカルコース | 小学3年生〜高校生 | 7,425円(税込) |
ゲーム&アプリ
プログラミングコース |
年長〜高校生 | 7,425円(税込) |
ゲーム&アプリ
エキスパートコース |
小学3年生〜高校生 | 8,525円(税込) |
デジタルファブリケーション
コース |
小学1年生〜高校生 | 7,425円(税込) |
コースによっては、別途購入が必要な商品があります。詳しくは教室までお問い合わせください。
オンライン受講の月謝
コース | 対象 | 料金(90分あたり) |
ロボットクリエイトコース | 年長〜小学3年生 | 5,500円(税込) |
ロボットテクニカルコース | 小学3年生〜高校生 | 5,500円(税込) |
ゲーム&アプリ
プログラミングコース |
年長〜高校生 | 5,500円(税込) |
ゲーム&アプリ
エキスパートコース |
小学3年生〜高校生 | 6,875円(税込) |
デジタルファブリケーション
コース |
小学1年生〜高校生 | 5,500円(税込) |
コースによっては、別途購入が必要な商品がございます。詳しくは教室までお問い合わせください。

一方、レゴ®スクールの料金は、公式サイトには記載がありませんが、さいたま大宮店のサイトに詳細が出ておりましたので、そちらで比較したいと思います。
入会金 20,000円(税抜)
コース | 対象 | 月謝 | 教材費 |
エクスプローラー | 年少 | 10,450円 | A 25,850円
B 41,000円 |
クリエーター | 年中 | 10,450円 | A 40,700円
B 35,750円 |
クエスター | 年長 | 13,750円 | 43,835円 |
インベスティゲーター | 小学1年生以上 | 13,750円 | A 22,550円
B 43,835円 |
ヤングエンジニア | 小学2年生以上 | 13,750円 | A 22,550円
B 43,835円 |
スマートメーカー | 小学3年生以上 | 13,750円 | 64,350円 |
月謝・教材費は税込です。
教材費はA・Bいずれかを選択します。
他にテキスト代が5,500円(税込)がかかります。

両者を比較すると、リタリコワンダーの月謝は1回あたりの料金なので、1カ月あたりに直すと、7,425円×8で59,400円となります。他のプログラミング・ロボット教室よりも高めなのが分かります。
これに対し、レゴ®スクールは、教材費が毎年かかってしまいます。
いずれもプログラミング・ロボット教室としては、高額な部類に入ります。
3、リタリコワンダーとレゴ®スクールを通いやすさ(教室数)で比較!
リタリコワンダーの教室数は、都内を中心に首都圏に21教室があります。
一方、レゴ®スクールは、全国に38教室あり、そのうち首都圏には19教室あります。
両者を比べてみると、どちらも小規模なスクールではありますが、レゴ®スクールの方が、地方にも教室があり、まだ通いやすいといえるでしょう。
4、リタリコワンダーとレゴ®スクールを受講形態(オンライン・教室)で比較!
リタリコワンダーは、2014年にIT×ものづくり教室「Qremo」として開設され、2016年にリタリコワンダーに名称が変更されました。9年にわたりロボット・プログラミング教室等を運営し、体験受講者数は3万人を超えています。その後、2020年からオンライン受講も可能となりました。
一方、レゴ®スクールは、1980年から世界中で展開しており、世界で10万人以上の子どもたちが体験しています。
両者を比較すると、リタリコワンダーは、対面での教室とオンラインの事業を両方行なっています。しかし、レゴ®スクールは、対面の教室はありますが、オンラインは行っておりません。受講形態に関しては、オンラインをやっているリタリコワンダーの方が利便性が高いと言っていいでしょう。
5、リタリコワンダーとレゴ®スクールを使用する教材で比較!
リタリコワンダーで使用する教材は、ロボットクリエイトコース(年長〜小学3年生)が「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、ロボットテクニカルコース(小学3年生〜高校生)が「レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム」です。
一方、レゴ®スクールで使用する教材は、幼児期が「プログラミングトレインセット」、小学校低学年が「レゴ® エデュケーションSPIKE™ ベーシック」、小学校中学年高学年が「レゴ®エデュケーショSPIKE™プライム」です。
両者を比較すると、リタリコワンダー、レゴ®スクールともに、レゴ®教材を使っています。教材に関しては、どちらも遜色ないと言っていいでしょう。
【リタリコワンダーとレゴ®スクール】比較まとめ

リタリコワンダーとレゴ®スクールの比較をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
いずれも人気の教室ではありますが、親会社であるリタリコが発達支援のサービスをやっていることから子どもの発達に悩みがある方や、リタリコワンダーの授業は90分という他のロボット教室より長めの授業時間になっていることからそれが苦ではない方にはリタリコワンダーがおすすめであったり、子どもたちの成長と発達を考える上で日本の学齢に合わせた年齢別のクラス編成がいいという方や、レゴ社の定める研修を受けたレベルの高いインストラクターがいい方にはレゴ®スクールがおすすめであったりと、両者の違いが明確になったのではないかと思います。
今の子どもたちが大人になる頃には「様々な仕事の約50%は人工知能とITに奪われてしまうのではないか」と言われています。その一方で、プログラマーなどITに関わる人材は不足すると言われています。
リタリコワンダーとレゴ®スクールの比較を通じて、いずれか一方が気になったという方は、ぜひ連絡を取ってみてください。